焼き肉が食いたい。

肉が食いたい。
マジで肉が食いたい。
多分肉を食う事で、私の中にある悶々とした物は一気に発散されるはずである。
それくらいの勢いで肉が食いたい。

しかし。

子供がまだ小さい事を考えると、焼き肉を食うのはまだまだ難しそうだ。
加えて私は実に根性なしであり、一人焼き肉というのはなかなか出来そうにない。
私が肉をつつける日はまだ遠いように思う。

ところで。

私の嫁は長野県出身である。
しかし現在住所は愛媛県である。
長野と愛媛ではかなりの距離があり、移動にかかる旅費も馬鹿にならない。



そんなわけで、長野の義父義母はなかなか子供の顔を見る事がままならないわけである。
それはあまりに不憫な事だ。
嫁の姉、弟は近場にいる事からすぐに彼らの孫の顔も見る事が出来ようのに。
彼女の孫だけはなかなか会えないとか可哀想すぎる。

と言う事で、私が言い出したことだか、彼女が言い出したことだか忘れてしまったが、夏の盆前後に里帰りしてはどうかという話が出てきた。
いや、やっぱり私が言い出したような気がする。
夏に里帰りしたらどうか、一泊二泊では旅費的にも勿体ないから長期で、と。

そうだ。

私はその間に友人らと焼き肉を食ったり麻雀をしたりしたいのだ。
下心満々なのだ。
一人でゆっくり酒を飲んだり、電話で馬鹿騒ぎをしても怒られない状況にありたいと願っているのだ。

あ、ちなみに女性関係の下心は全くありません。
新たに関係を築くなんて面倒以外の何者でもないし、それによってもたらされる結果もろくでもない。
一時的に良い気分になる事と、その後の後始末をつける事とを天秤に乗せたらどのような結果になるか。
考えるまでもなく実に明白極まりない。
むしろ私から言わせるならば、そんなに方々で良い格好したければ最初から結婚などしなければいいのだ。
どうせ責任なんて取れっこないのだから、最後まで自分は無責任ですと声を張り上げ、意地でも責任を取らない場所を維持すればいいのだ。

え、一人になって焼き肉食いに行ったり友人と遊ぶのは無責任じゃないのかって？
それとこれとは話が別だ。
私は確かに下心を持ってはいるが、同時に彼女の父母についての事も考えているし、加えて私が自分の時間を取るのは一時的な物である。
責任を放り投げるのではなく、軽く中休みを取るという話である。
子供だっていつまでも赤子のままでいるわけではない。
そのうち子供同士のコミュニティを作り上げ、嫁からも私からも離れていく事は間違いないのだ。
となれば、今の手のかかる状況というのも貴重な時間なのである。
その貴重な経験を義父母、嫁の手に預ける事は、実に私も寂しいが仕方のない事なのだ。

うむ。
だんだん書いてて胸が苦しくなってきた。
肉は当分お預けで良いです。
遊ぶのもしばらく先で良いです。
うむ。