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私は自慢ではないがそれほど記憶力の良い方ではない。 悪い言い方をすると物覚えの良い方ではないのだ。 元々そういう体質というか、気質であったのだけれども、歳のせいか、いや、歳のせいにするにはまだ早いと思うのだけれども、まあ兎に角色んなモノをすぐ忘れる。 しかし自分の好きなモノに関してはそれなりの記憶力を発揮するため、物覚えが悪いと言うよりは興味のないモノに対し、記憶するという行為を怠っていると言うべきが実は正しいのではないかと思ったりもするが、兎に角。 忘れっぽい体質の人間である事は一切否定が出来ない事実である。 私の会社では書庫と言うか、倉庫のような部屋の一画を喫煙所として使用している。 その喫煙所は昼飯を食うための部屋としても機能しているわけだがそれはどうでもいい。 一息つきにその喫煙所の椅子に腰掛けた際、机の上に鰯のオイル付けだか塩漬けだか知らないモノがある事に気がついた。 その際である。 その鰯の何某の名前を思い出す事が出来なかったのだ。 2分ほど記憶を巡った際、ようやく「アンチョビ」という言葉を思い出す事が出来たのだが、しかし。 咄嗟にその名称が出てこなかった自分に軽く嫌悪を覚えた。 ちなみに本当にアンチョビかどうかは知らない。 オイルにつけられていたから正式名称は「オイルサーディン」とか言うのが正しいのだろうけれど、そんな細かい事を気にしてはいけない。 咄嗟にモノの名前が出てこない。 今に始まった事ではないけれど、やはり自分が歳を取ったのではないかと憂鬱になるには十分な出来事であった。 そう言えば嫁に色々と買い物を頼まれたりしても、それをすっかり忘れてしまう事も多々。 これはただの無責任ではなく、本当に忘れているのだから仕方がない。 メモの一つでもすればいいではないかと思うのならそれは甘い。 自慢ではないが書いたメモを何処にやったか忘れるのだ。 そしてメモを見つけ出したとしても、何を意してのメモであったかを忘れる事もある。 単純な買い物のメモなら分かりやすいが、日記の題材として書こうと思った内容が全く意味不明なメモと化すのは何とも切ない。 メモを取るにもまた不具合がある。 漢字を思い出せないのだ。 これは単に私の勉強不足も原因の一つとなっているだろうけれど、やはりPCでの作業に慣れすぎた事もまた原因の一つであると思う。 これに関しては誰しも経験があるのではないか。 しかし時々慣用句などが出てこない事もあり、これは少しへこむ。 国語はそんなに苦手な科目ではなかったのになあ。 更に。 下手の横好きであるが私は絵を描くのが好きである。 好きであるけれど、もう「絵を描いてないと死んじゃう」的な情熱を持って接している訳ではないので、暇な時にこそこそと絵を描く程度のレベルであるため、それほど上達する事もない。 それ故か。 久々に絵を描くかーと思い立ち、ちょこちょこと描いてみると痛感するのだ。 絵の描き方を忘れている。 何処をどうすれば気に入った絵になるか、と言う感覚を忘れてしまうのだ。 ついでに言うと手そのものも絵の描き方を忘れている事がある。 好みの線を引く事が出来ない。 これは地味だが結構辛い。 ボディーブローのようにしぶとく残る辛さなのである。 絵を描く人にしか分からない感覚なのかも知れないが、絵を描く人にはきっと分かる感覚に違いない。 まあそれはいいとして。 先日もっとも自分的にダメージのでかい忘れ物をしてしまった。 流石にこれを忘れた時は軽く自暴自棄になりそうになった。 何とも信じられない事だが、自分でもどうしようもないほど親馬鹿であると自覚していながらも、娘の名前の漢字を忘れるという暴挙。 ごめんね、娘ちゃん。 情けないお父さんでごめんね、ごめんね。 ちなみに嫁の名前の漢字も忘れる事がある。 糞面倒くさい私の名前の漢字を嫁はしっかり覚えているというのに。 私はもしかたしたら、かなりどうしようもないレベルの忘れっぽい人間なのかも知れない。 自己嫌悪。
by unnyo8739
| 2009-10-08 16:02
| 日誌叙情駄文
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