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ラーメンを食いながら、果たしてこの後どうするかと考えていた矢先、 先ほど体調不良だからと訴えてきた友人が電話をかけてきた。 予定のない私を想い、これからどうするのかと問うてきたわけである。 友人はたまには美術館でも行ってきてはどうかと勧めてきた。 世の中には一人でそういう場所に行き、楽しむことが出来る人もいれば、 一人でそのような場に赴いても、面白くないと感じる人もいるわけで。 時と場合にもよるが、私はどちらかというと後者の人間である。 行けばそれなりに楽しむことが出来ただろうが、あまり食指が働くことはなかった。 そのままだらだらと友人と会話を続けていたのだが。 嫁からのキャッチにより電話終了。ああ、長話をしてしまったなとふと時刻を見て驚愕。 電話があったのが、だいたい14時頃だったのだが、時刻はまもなく17時を迎えようとしている。 なんと3時間ほどしゃべり倒していたわけである。 何だこれは。既に次の予定がどうとか言ってる時間じゃないわけですが。 毎回毎回この友人と電話をすると、やたら長話になってしまうと言う自覚はあった。 しかし、かたや駅構内で。かたや半病人で。 その安定してない状態で3時間ほど時間を潰してしまうのはどうなのだろう。 しかし、私の退屈は打破されたわけではある。 だが、何とも微妙な気持ちになってしまったという事実をここに告白する。 しばらくして嫁と合流する。 この先19時には友人らと食事の予定を取っているが、 私達の寝床の予定はまだ取っていないという事実。 今回の旅はかなりの無計画旅行である。 ともあれ、今晩の宿を探してその辺を歩くこととした。 翌日の昼頃には長野行きの新幹線に乗らねばならないことから、 東京駅近郊を歩いて宿を探す。 宿と言っても、ちょっといいホテルなどを選択する気はあまりない。 とにかく寝るスペースさえ確保できるのならばそれで良い。 というわけで、その辺にあるビジネスホテルを探して歩いた。 「果たして何処にそんなホテルがあるかしら」 嫁と二人、そんな会話をしていた矢先のことである。 ふと一人の紳士に話しかけられた。 「スミマセーン」 どうやら紳士は道に迷ってしまったかどうかしたらしい。 地図を見せ、道を聞いてきたわけであるが。 紳士はどこからどう見ても外国人なわけで。 私も嫁も、ほとんど英語が出来ないわけで。 かといって、右往左往するほどでもないわけで。 適当な英語で適当な道の案内を行う私と嫁。多分ほとんど伝わってない。 伝わっていないだろうが、その先は気にしない。 何とも言えない顔のまま私達の前を歩いていく紳士。 果たして彼は目的地にたどり着いたのだろうか。 気にはなったがそんなことより、私達自身も本日の宿を探し出さなければならないのだ。 携帯ツールや何やらを使って、近場のホテルを探して回る。 結局新橋にて一件発見。早速電話し、部屋の空きを確認した後チェックイン。 荷物を置いた私達は、友人らと会うために、集合場所の有楽町駅へと向かった。
by unnyo8739
| 2007-10-11 11:55
| 日誌叙情駄文
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