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文明は激しく進歩している。その加速度たるやまさに矢の如し。 既に使う側であるはずの人間はそれに追いつくことが出来ず、 持て余している状況にあるといっても過言ではないだろう。 一年、一ヶ月、あるいは数日前の技術は既に過去の技術として、 新しい技術に飲み込まれていく。 しかしせっかくの技術も、その全てを使いこなせる人は稀である状況。 果たしてこれは輝かしい進歩なのか、それとも無駄な技術なのか。 使いこなせれば、驚くべき便利であり、使えなければ無駄の塊。 同じ道具であっても、使う人次第で、その効果は一変するのである。 先日新しい携帯を買う事を決めた。 嫁と二人店に出向いて、二人して新規購入を図った。が、未購入のまま帰宅。 目的の品がなかったとか、そういう理由ではない。 一応目的の品はあったし、当日から早速それを使えたが、 サービスの問題から月末よりは月初に乗り換えたほうがお得であり、 ひとまず商品予約という形にしてもらったのである。 目的のそれは所謂アクオス携帯とかいうやつで、 まあ色々な機能がついているわけなのだが。 現在持っている携帯の機能もそこそこ高レベルのものがついている。 しかし私はその高レベルな機能の1%も活用していないことを断言する。 今も昔もメールと電話以外の機能を使用したことはほとんどない。 時折ネットを覗いたりもしたが、PCがあるならと、やはりそれもほとんど未使用だ。 この際だから言う。 現在使っている今の携帯が、どんなスペックを秘めているのか何一つ把握していない。 とりあえず「何かよさそう」というだけの理由でそれに乗り換えただけである。 正直なところ、乗り換える理由などまるでなかった。 携帯としての本分は何一つの問題もなく果たせていたのだから。 そもそも携帯の真の能力を全て把握し、 使いこなせている人間など存在するのだろうか? 正直見た目と「なんか知らないけど高性能らしい」という情報、 そして新しい物好きという人間の性分以外で携帯を買い換える理由などないはずだ。 あえて言うなら携帯会社の各々のサービスの都合から買い換える、例えば電波の範囲とか、 (いや、携帯会社を乗り換えるというべきか) それくらいの理由以外に何があるというのか。 そこまで理解し納得し、腹で笑う私であるが、 結局毎度買う携帯はその時代の最先端携帯であることが多い。 何故なら新しいもの好きだから。他に理由はない。 そして高い金を支払った挙句、結局ほとんど活用しない(されない) 高スペックのそれに満足をする。 飽食の時代とは言うが、まさに技術すらも無駄に使うこの国の将来を、 ちょっぴり憂いざるを得ないかもしれない。
by unnyo8739
| 2007-07-31 15:13
| 日誌叙情駄文
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Comments(2)
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