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電車に揺られること小一時間。 思った以上に早く、待ち合わせの駅まで到着した。 大阪では大振りだった雨も弱まってきている。 やはり大阪の友人が雨男だったのではないだろうか。 ともあれ兵庫の友人に連絡を入れようと、電話を取り出したのだが。 激しく電池が切れそう。 わずか二日三日の滞在ならば、全然平気だろうと思っていたのに。 何が原因でこんなに電池を消耗したのだろうか。 そんな事より私は携帯の充電器を持ってきていないぞ。 近くにコンビニがある。そこで仮充電が出来るアイテムを購入するか、 あるいは明日には愛媛に帰ることから、何とかやり過ごすか。 数秒ほど悩んだ後、何とかやり過ごすことに決める。 そうそう電話なんてかかってこないだろうし、電源を切っておけば、 ある程度電池の消耗を抑えることが出来るだろう。 というわけで、友人に到着の旨を伝えた後、携帯の電源をオフにすることにした。 そういえば、無事こちらに到着したことを大阪の友人に伝えてないが、 まあ大丈夫だろう。 兵庫の友人Dは私より若干年上であり、この近辺にいる友人らの大学の先輩に当たる人である。 故に彼に対して、友人らは敬語を用いて話すわけである。 しかし、私は特にそのような縛りなどない。 まったく何も考える事無く、所謂タメ口で会話を行うわけで。 到着が昼を少し回った頃であったこともあり、とりあえず飯を食いに行く。 事前に電話のあったM君という友人と合流し、私の希望のうどん屋へ向かう。 今回M君は、どうしても予定合わず顔を会わせる事は難しいとの話だったのだが、 ともあれ昼飯だけでもと出張ってきてくれたのだった。 改めて分かっていたことだが、D君に対しM君は敬語を用いて話す。 私に対しては普通に話しかけてくる。 よくよく考えたら、私は確かにD君よりは年下だが、M君よりは年上である。 どうせなら、私に対しても敬語を使うべきなのではないだろうか。 ふとそんな考えが頭をよぎった。 が、即座に却下。 考えたら私は敬語を使われることを好まない。 自分で使うことはあっても、他人に使われるのはむずがゆい。 それに、たかが年齢の差だけで偉そうにする筋合いも無いわけで。 つまらない事を考えてしまったなと一瞬反省するが、次の瞬間には忘れる事にした。 今回三人で訪れたうどん屋は、過去に私が遊びに来た際つれてきてもらったうどん屋である。 他に新たな飯屋を探してもらうことも出来たのだが、敢えて私はこの店を選択した。 何故か。 それは私の性格に由来する。 私は新たな店を探し、食べ歩きをして回るよりも、 自分が気に入った店に、延々通い続けるタイプの人間なのである。 確かにいろんな店を知ることで、後々自分が友人らを食事に誘う際、 沢山の情報を持っていることはプラスになるだろう。 しかし、私は自分好みの馴染みの店というものが、馴染みの味というものが好きなのだ。 絶対に譲れないとまでは言わないが、こだわりの一つであるとは言える。 つまらないこだわりではあるが、個性というものは結局、 このつまらないこだわりの集合体なのである。 などと、どうでもいい分析をする辺りも、私の個性の一つかもしれない。
by unnyo8739
| 2007-07-02 17:48
| 日誌叙情駄文
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