|
というわけで「来週親知らずを抜きましょう」と宣告された。 私は顎関節症を患っており、口を開けたり閉じたりするのに痛みが発生している。 どういう理由でそんなものを患ったのかは分からないが、 奥歯の更に奥にある親知らずが原因の一つではないかと診断されたのだ。 親知らずを抜く。 私はまだ親知らずを抜いた事がない。 しかし抜く際の話というのは何度か聞いた事がある。 「恐ろしいほど痛い」らしい。 その痛みたるや、大の大人が涙を流すほどだとか。 ちなみに私の母などは、その涙を流した大人の張本人である。 恐ろしい。非常に恐ろしい。 歯医者も歯医者で微笑みながら言う。 「高宮さんの親知らずの生え方なら、大丈夫ですよ」 何が大丈夫なのか。 「多分抜歯の後仕事も出来るでしょう」 ちょ、それってつまり仕事も出来ないほど痛みに参る人もいるって事? 大丈夫なのか、私。 私は歯医者にて治療中眠ってしまうほど歯医者に対する嫌悪感はない。 ドリルだか何だかの音も、子守唄代わりに聞き流す事が出来る。 しかし。ここまで酷く痛むと聞いている親知らずに関しては話が別だ。 歯医者に嫌悪感を覚えてしまうかもしれない。 「っていうか、麻酔するって言うけどさ。それが効いてるうちは良いけど、切れたら……」 と友人は言う。 「痛いよ?」 うわあああ。 嫌だ、嫌だなあ。大丈夫かなあ。 そんな心配事をしながら今回の治療は終了。 支払をしようとして、財布の中に金が入ってない事実に気がつく。 昨日現金つかっちゃったんだった。 「来週持ってきますんで」とその場を凌いだが、 これで歯医者から逃げる事は出来なくなった。 どうかあまり痛くありませんように。
by unnyo8739
| 2006-10-20 16:32
| 日誌叙情駄文
|
Comments(2)
|
ファン申請 |
||