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髪がそこそこ長く伸びてきたので、散髪に行く事にした。 当初、いつも使っている美容院へ行こうとしたのだが、 どうせカットしかしないしなあ、と思い床屋さんへ足を運ぶ。 床屋に行ったのは物凄く久しぶりだ。 床屋というと、おっさんが新聞読みながらテレビをつけっぱにして 暇そうにだらだらしている偏見があるのだが、最近の床屋は妙におしゃれだったりする。 美容院なのか床屋なのか、その差は一体何なのよ、と思えるくらいの店構えだったりして、 その差が本当に分からなくなる。分かる事といえば、顔を剃ってもらえるという事くらいだろう。 折角ならばと小奇麗な床屋へ向かおうかと思ったが、外気の蒸暑さに足が歩く事を拒否。 仕方なくその辺の床屋に入ってみる事にした。 おっさんが新聞を読みながらテレビをつけっぱにして、暇そうにダラダラしている床屋だった。 「とりあえずこの辺まで適当に切ってください」 適当に注文した後本でも読んでようと思ったが、袖のないタイプの、えーと。 名前知らないなあ、あれ。何かコートっていうか、髪の毛が服につかないようにする、 多分言いたいことは分かってもらえると思うけど、きっと私と同じくソレは名前が出てこないだろう。 まあ兎に角本は読めなかった。 代わりにテレビを少し眺めていたのだが、おっさんに唐突に声をかけられる。 「こんな感じでどう?」 鏡を見てみると、確かに散髪したなという感じ。 別に悪くないし、これはこれでいいかなあと思ったのだが。 「何となくどうせ切るならがっつりいっちまえ」 という気分になってきた。 「もっと切ってくだされ」 注文を加える。戸惑う床屋のおっさん。「ほんとにいいの?」と聞いてきた。 「がっつりお願いします」 そしておっさんはハサミを動かし始めた。 「こんなのでどうかなあ」 テレビに魅入っていた意識が引き戻される。 鏡を見てみると、先程よりも更に短くなっている。 が、まだまだ切り落とせる余地があるように見えた。 「もっと」 「まじで?」 「まじで」 家に帰ったら嫁に絶句された。 翌日会社に行ったら、やはり驚愕された。 七月一日は、私たちの結婚式である。勿論それを知った状態で注文したわけだが。 それまでにこの頭はどういう形になるだろうか。 そのときに撮られる写真が、人生の汚点の一つにならない事を切に願う。
by unnyo8739
| 2006-06-06 15:35
| 日誌叙情駄文
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Comments(8)
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4℃
at 2006-06-06 17:35
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思い切りが大事ですね(* ̄▽ ̄*)
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unnyo8739 at 2006-06-06 17:57
思い切りが大事です。
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satsuki69129 at 2006-06-06 18:44
思い切り良過ぎです。
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Dの人
at 2006-06-07 01:44
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七五三いつだったっけ?
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unnyo8739 at 2006-06-07 10:42
はるか未来。
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花たる
at 2006-06-07 13:07
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どんな頭になったんだΣ(゚д゚|||)
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unnyo8739 at 2006-06-07 14:42
ぼうず。
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花たる
at 2006-06-08 06:16
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おハゲきたーΣ(゜д゜|||)
ぴかぴかに磨かないとっ
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