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もう苦しみはない。 何処までも、行けるところまで行こう。 深く深く沈んでいく。 青く青く広がっていく。 ゆっくりと落ちていく。 まるで底なし。行けるところまで行こう。 見上げた空は、水面の月のよう。 輝きは、音もなく揺らめいて。 深海は僕を包んでいき。 水圧が僕を掴んだ。 沢山の想いが、肺からどんどん溢れ出て、 ぶくぶくと泡のように漏れていく。 二度と浮かび上がれないけれども。 深淵に辿り着いたとき、僕は。 響きわたるあの声は、 今この世界に落ちた、命の雄たけび。
by unnyo8739
| 2005-11-17 15:59
| 電波優毒詩
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