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この手の小話を書いていて、いつも思うことは「前の話どんなのだっけ?」ということだ。 キチンと先を決めないまま思いつきで書いているだけなので、自分自身でも「この先どうしたら良いんだ?」的な事がよくあり、それが故に、当然のように話の続きを思いつかず、どうしたものかと悶絶する。 とりあえず少しメタ的な話をすることで、自分自身のメモ的なモノとし、次の話につなげてみることにしよう。 とりあえず主人公は。 ・何か天使っぽい人。 ・性別は男。 ・気がついたら異世界に居て、しかも其処は戦場。 ・ついでに言葉もわからない。 ・どうあがいても絶望。 脇役っぽい人。 ・この世界には3つの種族がいる。 ・超能力みたいなのが使えるのと、ケモミミ尻尾種族、あとは頭にちっちゃいけど角みたいなのがある種族。 ・種族間での諍いはないけど、どこかの国とどこかの国で戦争はしている模様。 異世界モノのセオリーとして、ここから主人公を無双させていかねばならないと思う。 異世界の人は色々ダメダメで、超絶優秀げな主人公が色々やって英雄になるのが主軸なのだという。 「よくも貴様!」 大男はザーガを一瞥する。しかしそれは致命的な選択であった。大男の注意が一瞬それたその瞬間に、シラは一気に彼の懐へと飛び込んでいた。 「さよならだ、おっさん」 光る一閃。 次の瞬間には、鉄塊のような鎧ごと切り裂かれた大男の無残な姿が残るのみであった。 「やったのか?」 「ああ、やった。でも流石有角種の鎧だ、刀がイカれちまったよ」 見ればシラの刀に刃こぼれの跡が見られていた。 「刃も曲がっちまってるよ、高かったのになあコレ」 言うなり刀をその場に投げ捨て、倒れている軽装の男の装備をまさぐっている。 「シラ、今はそんなことをしている場合じゃないだろう」 「ああ、そうだったそうだった」 言いつつ彼らは俺の元へと寄ってくる。 「大丈夫か?」 倒れている俺に手を差し伸べながら言ってきたのだが。 『う、うわああ』 その時の俺は完全にパニックに陥っていた。 言葉も何を言っているのかさっぱりわからないし、何より目前であった戦いは、俺から正気を奪うのに十分だった。 「参ったな、錯乱してる」 ザーガが頭を掻きながらシラに向き直す。 「わたしはそういうときに何をすればいいか知ってるぜ」 ニヤニヤしながらシラはそう言うと、 「ふん!」 『うぐぇ!!』 俺の腹へと強烈な足蹴を放ってきた。 とりあえず、この時の俺が覚えているのはここまでだ。 蹴りが放たれた瞬間に意識は暗転し、次に俺が目覚めるのには、随分と時間が経つ必要があったのだから。 ただ。 後に知ることになるのだが、俺は彼女の蹴りをこの身に受けてはいなかったらしい。 そこで何が起きたかが分かるのには、これまた随分と、いや、かなりの時間が経つ必要があったのだから。 何かやられてしまったが、とりあえず無双するきっかけみたいなのは作ってみた。 つもりだけど作ってみた。 ここからどうやって無双にまで持ち込むかが問題だが、問題はどのように無双させるかだ。 戦闘無双なのか、あるいは外交無双なのか。 はたまた文化レベル無双というものもある模様。 しかしこの天使っぽい人は、あんまり戦闘も強そうじゃないし、外交をしようにも言葉もわからない状況。 文化レベルって何と何を比較するのかさっぱり分からんという。 一体ここからどうやって無双させれば良いのだ。 最初からもっと無双しやすそうなやつを主人公にすればよかった。 って言うか、思いつきの話なんだからもっと短い話にすれば良かった。 このままでは色々と長引いてしまいそうだ。 どうしよう。 どうしようもないから、とりあえず思いつく限りは話を続けてみよう。 とりあえずプロローグが何とか終わった感じだが、一体どうしたらいいものだろうか。 創作できるって人は本当にすげえなあ。 どうやって色々創ってるんだろうか。
by unnyo8739
| 2017-07-24 15:00
| 僕俺私小話
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