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朝ドラの「とと姉ちゃん」を観ていたら、いつの間にか戦時中の話が終わって戦争直後の話になっていた。 あの時代のドラマをやる上で、戦争はどうしても避けることが出来ない話題である。 で、大抵こういうドラマでは、戦争に参加した人の言葉は語られず、残された人の視点で物事が進み、戦争の悲惨さを訴えかけてくる。 が、私としてはどうせ戦争の悲惨さを描くのだったら、後世に名を残すような有名人のお話よりも、「ごちそうさん」みたいな感じの、ごく一般的っぽい家族の話の方が好感が持てる。 きっとサザエさん見てる気分に近いんじゃないだろうか。 そういえばこの作品の前にあった、「あさが来た」とかそんなタイトルのドラマを見て思ったんだけれども。 実際にモデルになった人の人生は、結構な波瀾万丈っぷりだったんだけれども、ドラマの方ではやたらサクセスしまくってて、そんなに失敗してないなあとか思っていたのに、座右の銘が「八転び九起き」だったとか。 いやいや、貴女ら殆ど転んでなかったですよね? まだマッサンの方がいっぱいすっ転んでましたよね? まあ、例によってそんなことはどうでもいいわけで。 で、その「とと姉ちゃん」において、気になったのが戦後の物資不足やらの混乱期においても、「本が売れていた」という描写があったことである。 圧制された状況下からの解放により、娯楽に飢えていた人々は、例えどんなもんでもいいから、兎に角それに群がっていた、と。 実際、そんな状況があったのかどうかは知らないが、誤用ではあるが、「人はパンのみに生きるにあらず」という言葉がまさにこの状態を表わしていたのではないかと思われる。 娯楽がないと人間腐っちゃう、みたいな。 ちなみに、本来の意味の方は…ググってください。 で、ドラマの方はよく知らんけれども、今後色んな雑誌やら何やらで、小説やら漫画やらといった娯楽がどんどん生まれていくんだろうけれども、その辺もよくわからんのでパス。 クッソ前置きが長くなったんだけれども、いよいよ本題として。 今現代の漫画やらゲーム、あとは小説…いや、ラノベか。 そういう少年少女向けの本を見ていると、最早必須条件として「美少女」とかそういう類の代物がある。 青年誌ならいざ知らず、「美少女」がないコンテンツというのは存在しないのではないかという状況だ。 これは、時代が求めているモノなのか、あるいは「性」からは逃れられないという宿命なのか。 美少女に限らず、BLだのなんだのと色々あるが、これらは結局少年少女の「性的嗜好」から成り立っているのではないかと考えた。 つまり現代の漫画の半数は「エロ」を基準に成り立っているのではないか。 「エロ」がなければ少年誌にあらず、みたいな風潮が出来上がってしまっているのではないだろうか。 言い切っちゃうと、日本娯楽の大半は「エロ」を基準に作られている。 しかしだ。 所謂名作と言われる作品において、例えば「ジョジョの奇妙な冒険」にエロ要素があるかと言われると、あんまり無い。 「ドラゴンボール」がエロいかと言われると、別にエロくはない。 長く続いた某サッカースポーツ漫画なんかでもエロは存在しないわけで。 代わりにバトルがある。 確かにバトルモノは面白い、手に汗握るモノがある。 で、バトルというモノをカテゴライズすると、これはきっと「バイオレンス」だ。 そして現代の漫画を語る上で外せないモノがある。 それは自らを、あるいは自らが「特殊な人間」「特別な存在」でありたいと願う事。 または、自分の周囲にある全てのモノが鬱陶しく感じたり、またはうだつの上がらない自分を自覚した人間が、唐突な環境変化による…ああもう面倒くさいからさっさと言うと、「異世界モノ」的な状況。 こういうのももてはやされている事を思い出す。 これらを指して、「中二病」なる素晴らしい言葉が存在する。 暗黒微笑とかいうわけのわからん言葉も要はシニシズムであり、エヴァンゲリオンは中二病をこじらせたニヒリズムみたいなもんであるとする。 その結果見えてくるのは。 結局人間エログロナンセンス&バイオレンスという「根本的欲求」から離れることは出来ないと言うことだった。 すげえじゃんフロイト先生、先生ならきっと物凄い娯楽作品を作れたに違いないよ! 知らんけど! つまり、人間の欲望に沿った、人間の本能が求めるモノに沿った娯楽作品を作れば、爆売れ間違いなしということである。 っていうか、こんな事いちいち分析して考えるまでもないじゃん。 どうしようもなく当たり前すぎて、何の面白味もなかった話だった。 こんな事に無駄な時間を費やした私は、ただの馬鹿だったということが明らかになっただけで、結局学が無い人間が色々考えても、面白くもおかしくも何もないと言うことはどうしようもなく明白。 なので。 作家やら何やらといった創作家になりたい少年少女諸君! 技術は後からでもついてこさせることが出来るので、とりあえず今は一生懸命勉強しよう! 頭が良くないと、いくら妄想力を働かせても、面白い話は作れないぞ! あ、だから漫画の編集者さんとか、高学歴の人が多いのかな。 漫画家のサポートは、馬鹿だと出来ないと言う事が明らかになってきたし。 加えて、お笑い芸人さんに高学歴の人が多い理由も何となく分かった気がする。 ちなみに。 私の娯楽はこうやってクッソくだらない事を考えては推敲もろくにせず、勢いだけでどうでも良いことを書き連ねることである。 幸いにして個人の娯楽には学は要らぬようだ。 良かった、本当に良かった。 人に見せられる代物、読ませる代物を作る場合はもっと勉強しなくちゃね! とか言いつつ、公開した時点で誰とも知れぬ人達が見ている件。 はーい、ぼくはばかでーす。
by unnyo8739
| 2016-07-06 11:00
| 日誌叙情駄文
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