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最近の私ときたら、呪われてるんじゃないかと思うほど、よく不幸に見舞われる。 それらは現在、もう過ぎ去ってしまったことばかりなのだが、実に印象深く私の心に刻まれた。 不幸は連鎖する。あたかも最近の乗り物事故のように。 それは次から次へと襲い掛かり、逃れようにもあまりに唐突過ぎて 避けられないことばかりなのである。 この場を借りて、すべての事故の犠牲者に黙祷をささげる。 黙祷終わり。 さて、本当にここ数ヶ月の私は、まったくひどい目にあった。 私は現在出向という形で、自分の会社から他社に出されている。 環境が変わってしまったせいなのだろうか、それが事故の原因なのか、 真相は誰も知ることが出来ないだろう。 すべて神のみぞ知るというやつだ。 最初に襲い掛かってきたのは、私の持病である腰痛だった。 入社早々激しい痛みとともに目が覚め、まったく動くことままならない。 しかし私もなれたものだ。これも一日寝ればよくなると思い、 会社に連絡をし、その日は休みとした。 それが2月の頭の話。私が出向でこの会社に来たのが、1月の半ばであるから、 本当に入社早々におきた出来事なのである。 腰痛は寝てすごすに限る。何もすることなく、いや、何も出来ることなく こういうとき、一人であることの不幸を乗ろう。 早くよくなってくれ、早くよくなってくれ。 そして翌日。いまだその痛み引く事もなし。ありえない。 またこの日もろくに動くことがかないそうにない。 いったいどのような状態になっているんだ、私の腰は。 入社早々にて、いきなりの2日連続休暇。 会社での印象を激しく悪くしたに違いない。ああ、なんてこった。 そして三日目。まったくよくなっていない。どういうこった。 しかし流石に三日も連続して休むことなど出来ない。 痛みを我慢しつつ、必死で会社に出向く。正直死にそうだ。 今楽になれると言われるならば、迷わず毒でも何でも飲んだに違いない。 会社にて自分のデスクにつくも、まったく痛みは収まらない。 むしろ動くことによって、ますます痛みが増大しているよう(泣)がしてならない。 昼飯など、ほとんど味がしなかった。嫌な汗が額を流れ、 この世の地獄を感じる。 いよいよ歩くこともままならなくなり、結局さらに翌日病院へ。 体を引きずりながら行った受付にて 腰が抜けた状態になってしまい、生まれて初めて車椅子に乗る。 長い検査であった。たたいたり何したりと、よくわからない検査の末 この一言をいただいてしまい驚愕する。 「緊急入院が必要になるかもしれません」 ありえない。どういうことだ。私もしかして、もう二度と立つことがままならなくなるのだろうか。 すさまじい恐怖、痛みを通り越した先にあるのは、ただ一つ。 恐怖のみであった。 幸いにして、腰の方の異常は仕方ないものの、 精神的な部分も絡むのではないかと診断される。 これが精神的なものだけですむなら、まったく医者はいらないと思う。 本気で精神科にかかろうかと悩んでしまった。 そして次に訪れるは、満員電車である。その日は中途半端な満員具合であり、 微妙な人の隙間が存在していた。 私はいつものように、その中にて、本を読みながらの通勤。 何も代わりのない日常、特に何も問題はないはずであったのだが。 そんな電車に乗ったのが、不幸の始まりか。 実に下手糞と表現するのが適切な運転であり、乗客が激しくすっ転ぶ。 今となっては例の事件とはこれ以上のものかと思う。 なだれ込むように倒れてくる人。踏まれる私の足。 そのときはたいした痛みでなかったものの、時間がたつごとに、どんどん痛んでくる。 最終的に足を引きずるような形になってしまった。 大事をとって病院へ行ってみたものの、骨には異常がないとのこと。 しかしそれより2ヶ月が過ぎ、現在も鈍痛が残っている。 さらに続くはこの不幸。まさに呪い以外の何者でもないと思う。 私は12月頃に、まぶたに少し大きめのできもののような物が出来てしまった。 実に見てくれが悪い上に、地味に痛みがある。 一応たいした痛みではないが、病院へ診てもらいに行き、薬を貰いて それは収まったかに見えた。 が、それは布石だったのだろうか。 ある日、少しばかりの膿が出たかと思うと、あっという間に腫れる私のまぶた。 それこそじくじくと痛みを発し、激しく布団がかするほどでも痛みと化す。 土曜日、日曜日に発生したものであり、病院も開いておらず どうもこうもないままその日をすごしたのだが。 月曜日になって、いよいよやばくなってしまった。 まるでその姿たるや、怪談の幽霊の如し。 右目であったのだが、もう覆いかぶさる激しい腫れにて、 ほとんど開かない状態となってしまった。 病院に電話してみたところ、火曜日に過去に担当した医師が出てくることなので、 月曜日はそのまま仕事をし、翌日の午前中に病院へ行く。 私はあれか、病院のいい取引相手かなんかに選ばれたのだろうか。 あまりの巨大な腫れにもかかわらず、医者は一言こういった。 「今膿がたまってるわけじゃなくて、血がたまってるだけだから、 とりあえず薬だけ飲んで様子見て」 ありえない、そんなのありえない。 こんな状態では道を歩くだけでも危険だというのに。 右の視界は完全に奪われているというのに。 そんな私の心境が顔に出たのか、医者は面倒くさそうにこういった。 「じゃあとりあえず針で突いてみますか」 とりあえずなのか。 ベッドに横になる私。まるで死刑執行に使われるような布か何かを顔にかぶせられる。 右目の部分だけ穴が開いており、まさに自分が罪人のような気分になってくる。 「じゃあいきますよー、こんな状態だったら麻酔意味ないからそのまま突きますねー」 え? ぷす!ぷす! 襲い掛かる激しい激痛。ベッドの端を掴んでいた両の手に、すさまじい握力を感じる。 死ぬかもしれない、私。 「大丈夫?気絶しそう?気絶しそう?」 これ、気絶しそうなほど痛いんだー、あははそうなのかー。 「お願い、休ませてえ」 情けない声で訴える私。しかし容赦なく、三度目の針は刺された。 「血が止まるまで押さえててねー、すごい大量に出たから」 すさまじく厳重にガーゼで包まれる私の顔。 思わず自分の顔を写真に撮ってしまった。 今では酒の肴として、すばらしいネタになっているのだが。 たった数ヶ月のうちに、これだけの激しいアクシデントに巻き込まれた私。 絶対呪われてると思う。
by unnyo8739
| 2005-05-04 00:32
| 日誌叙情駄文
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Comments(2)
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