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秋の夜長、あなたならどう過ごす? なんと風流な話題を振られたのだろうか。 松尾芭蕉も腰を抜かして、裸足で逃げていきそうな勢いで風流である。 秋の夜長といえば、静かな夜といったイメージがわく。 耳を済ませてみると、どこかで虫の鳴き声が聞こえてくる。 風は涼しく、いや、どこか冷たくもある。 うっかり窓を開けたままにしておくと、大量の虫けらどもが進入してきて 非常に眠るのに苦労したりもする。 ああ、なんと風流なのだろうか。 さて、私の場合、いったい何をして過ごそうか。 普段やっていることといったら何だろう。 しばらく考えてみる。 ……。 最近ゲームばかりだなあ。 FF11の追加ディスクが発売され、それをプレイし始めてからというもの、 まったくそればかりをやっていて、秋の夜長を楽しむようなことなど 一切合財やっていないことに気がついた。 こんな状態では、せっかくの風流も台無しであることこの上ない。 もっと素晴らしく優雅で風雅な生活をしていかなければ。 まず、秋の夜と言えば虫の鳴き声である。 これを聞かずして、秋の夜を楽しむことは出来ないであろう。 早速窓を開けてみた。 ゴーゥ、パッパー、シュゴーゥ、ブロロンブロロン、キキー、ドカーン、ピーポーピーポー… 車の走る音ばかりでちっとも虫の声など聞こえてこない。 これは東京に住んでいる以上仕方のない事なのだろうか。 もっと公園や何かを作って、環境の保全に勤めて欲しいものである。 私の田舎である、四国は愛媛県の田舎では、 夜中など、虫の声だけに留まらず、蛙などの声に混じって 猫のケンカの声までもが聞こえてきていたものである。 空を見上げれば、とても澄んでいたし、星だってはっきりと見えた。 海だって、養殖で少し汚れていたりするものの、 ちょっと沖のほうに出ると、風が心地よかった。 海水は淡水よりも透明度が高いらしく、島の方へ船を走らせると、 美しい海底が船の上から望めたりもしたものである。 それが東京という街では、車の走る音や電車の音、 酔っ払いのケンカばかりしか聞こえてこない。 空を見上げても、どこか曇っており、星もあまり見えはしない。 先日、私は千葉の方へ足を運んだのだが、海もあまり綺麗とは言いがたいものであった。 江戸前寿司というのは、本当にこの辺りの魚を使っているのだろうか。 そうだとすると、私はあまり食べたくない。 風流を感じようとして、環境問題を考えてしまった。 しかし、これも秋の夜長の暇つぶしにはなるだろう。 静かで心地のよい秋を過ごす為に、まずは環境問題に取り組むべきである。
by unnyo8739
| 2004-09-29 18:16
| 日誌叙情駄文
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Comments(2)
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