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前の話 ――ばさり。 正体不明の何かは、その身体をさらに巨大化させた。少なく見積もっても10メートルはある。恐るべき威圧感に身体は硬直し、声を出す事も適わない。 ばさり、ばさり。 広がったのは身体ではなかった。それは巨大な羽だったのだ。それが一つ羽ばたくたびに、突風が走り、土埃を舞い起こす。叩きつけるような土のつぶては容赦なく二人の視界を奪っていく。風が止み、土埃から視界を取り戻したとき、それの姿が消えていた。 「な、どこいっ……」 「ジョウさん! あれ!」 それは闇夜の空に舞っていた。 月の灯りに照らされたその姿は鳥と獣が合わさったような姿をしている。頭は鳥、身体は獣、その四本の足には鍵爪が並んでいる。 トシが叫ぶ。 「ぐぐぐ、グリフォン!」 応じるかのようにグリフォンが叫び声をあげた。それは獣とも鳥とも言えぬ、まるで雷のような叫び声だった。そして次の瞬間には、ジョウの目前へ迫っていた。 「うわああああ!」 続きを読む。 #
by unnyo8739
| 2006-10-20 14:22
| 僕俺私小話
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己を貫くのに、言葉や態度で示してはいけない。 結果を出せばそれでよい。 結果を出していないのに、言葉を出しても無駄でしかない。 結果を出せない希望的観測ならする必要はない。 勝てば官軍、負ければ戦犯。 声を出すのは、勝ちを得たときだけでよい。 #
by unnyo8739
| 2006-10-19 18:46
| 電波優毒詩
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久しぶりにログインしたFF11は、違和感を感じてならなかった。 友人らも相変わらずであり、見た目に変わっている事も何もないはずなのだが。 何と言うか、活気がない。 私自身にその気がないからそう見えるだけなのか、 実際に減りつつあるらしい人口にそれを感じたのか、その真意はわからない。 ただ漠然と、しかし確かに何かが違うと違和感を覚えているのだ。 何より違和感を感じたのは、友人らとの距離感だ。 しばらく離れていると、これくらい違和感を覚えるものだろうか。 何と言うか、ギスギスした感じが否めない。 私が変わってしまったのか、それとも久しぶりすぎて戸惑っているだけなのか。 微妙な気分だ。一緒に何かをしていても、違和感を感じるばかりで調子が出ない。 きっと相手の方も同じ感覚を抱いているのではないだろうか。 その辺は知らないけれども。 最近感じているのだけれど、 いよいよ私もゲームを卒業しようとしているのかもしれない。 FF11という意味ではなく、ゲーム自体という意味で。 年を取ると、やっぱりゲームから離れていくものなのか。 こんなものなのかもしれない。 そういうものなのかもしれない。 しかし何とも寂しく、心地よくないと感じる。 #
by unnyo8739
| 2006-10-19 16:45
| ゲヱムあのよろし
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