|
先日台湾に出張に行っていた弟が「今度スカイダイビングをやる事になった」と言ってきた。 余りに唐突だったので何でそんな話になったのかと聞いてみると、どうやら出張先でそんな誘いを受けてしまったらしい。 それは所謂社交辞令的なモノなのではないかと思ったのだが、どうやら本気でそれに行こうかと考えているように見える。 「お前もやるか」とは言われてみたモノの、やはり社交辞令的ではないかと思うので適当にお茶を濁しておいたのだが、実際にやるのならば折角なので参加してみたい。 私、自分でもどうしようもない位高所恐怖症だけど。 高いところに立つことは勿論、自分以外の誰かが高いところ、と言うか落ちる危険性のありそうな場所に立っただけでも足がすくむというのに。 ぶっちゃけ言うと、ベランダに立つのだけでも結構恐怖感を感じてしまう。 そんな私が何故スカイダイビングをやってみたいかというと。 それは高いところに立った時の私の心理状態に起因する。 私は高いところ、と言うかまあ落ちてしまいそうな所に近づくだけでももう物凄い恐怖感で激しいストレスを感じるのだが、そのストレスが頂点に達した時、物凄く「飛び降りてしまいたい」という衝動に駆られてしまうのだ。 「これ以上高いところにいたくない」という心境が「逃避」を選んだ時にやってくる衝動。 ぶっちゃけそれを実行すれば死ぬ訳で、全く逃避をしていないわけだが、本当にそんな衝動を感じてしまうのだから仕方がない。 それによってストレスから解放されると脳が訴えてしまうのだから本当にどうしようもない。 そんなわけで、その衝動を実行に移してしまうスカイダイビングは、私のトラウマになる可能性も非常に高いが、「逃避」を実行する唯一の手段ともなるわけで、もし機会があるのならば一度位挑戦してみたいと思っていたのだ。 ついでに言うとバンジージャンプも同じ心理で挑戦してみたいと思っていたりする。 「激しいストレスからの間違った逃避」を行ってしまう事で、恐怖を克服出来るのではないかと思っているのだ。 ぶっちゃけあり得ないが。 激しいストレスからの狂気が起こす衝動であるが故に実際に飛んだ際、気を失ってしまったり失禁してしまう可能性は非常に高いのではないかと思われる。 それでも。 目の前にやれるというチャンスがあるのならば、それを掴まない手はない。 うっかり死んでしまうかも知れないが、その時はその時だ。 とりあえず私の心は挑戦したいという衝動が渦巻いている。 が。 まあどう考えても社交辞令なわけで、ずぶの初心者がいきなり飛んだり出来る訳無いよなー、等と脳内で安全地帯を作り出している私が少し哀しい。 まあ実際やる事はないのだろうけれど。 しかし最初にスカイダイビングをやってみようと思った奴は心底アホだと思う。 命を賭けたスリルにそこまでの価値があるのか。 非常に疑問だが、そんな疑問を抱いてしまう時点で私は常に安全地帯から出たくないと考える温室育ちの人間にしか成り得ない訳で、それはそれで悔しいが、やっぱり飛びたくない。 それが本音だったりする。 だって怖いじゃない。
by unnyo8739
| 2009-06-25 17:40
| 日誌叙情駄文
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||