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今朝、私が家を出たところ、雨がちらほらと降っていた。 これは傘がいるなと思い、部屋に戻り傘を持って外へ出てみたところ、 もうなんというか、バケツの水をひっくり返したような凄まじい雨になっていた。 あの5分と立たない時間の中で、一体何故あんな大雨になったのか。 さっきはそんなに降っていなかったじゃないか。 ありえない、これは陰謀だ。相手は政府か、FBIか。 ほんの僅かの時間で、ここまで雨脚が強まることなどありえるのだろうか。 これはある種の異常事態だ、きっとそうだ、そうに違いない。 多分恐怖の大王辺りが 「わー、こいつ雨降ってるのに傘忘れてやがる、ばっかでー ばかだから、からかってやれ、ほーれ雨よふれ」 などと傍から見たら、一気に引いてしまいそうな独り言をつぶやきながら このような強雨にしたのだ。 恐怖の大王というのも、まったく大人げがない、仕方のない人だ。 傘を持って出ていれば、こんなに大雨になる前に駅に着いたかもしれない。 そんなちょっとした後悔をしながら駅へと向かう。 駅入り口には、傘を持たずして家を出たのであろう人々が 雨宿りをしていた。 まあ私は、傘を持って着たのにすそから袖からびしょ濡れになっていたが。 関係ないが、バケツの水をひっくり返したような雨というのは 凄まじい勢いの雨の事を言うのだろうが、バケツの容量からすれば 数秒だけすごい雨の事を指すのではないだろうか。 日本語は難しい。 で、今日は一日大雨だと思っていたのだが。 自分が出発した駅から会社に向かうにつれて、どんどんと雨が弱まっていく。 ああ、あの時間だけ大雨だったのか、なんて運が悪いんだ。 そう思いながらふと外を見てみると、まったく傘をささずに歩く人の群れ。 何故だ、さっきまで降っていた雨はもう止んだというのか。 さらに注意してよく見てみると、地面がまったく濡れていない。 混乱した。 何故だ、雨なんて降っていなかったのか、じゃあどうして私は濡れ鼠なんだ。 いわゆる局地的な豪雨とでも言うのであろうか。 しかし、わずか電車で十数分の距離なのに まったく降らなかった地域と、土砂降りになった地域と分かれるものなのだろうか。 そんな疑問が頭をよぎったが、それ以上に濡れた体が寒い。 これ以上考えないものとして、そのまま職場へ向かった。 そういえば、私は過去にもこのような経験がある。 しかしその経験はもっと奇妙で不可思議だ。 私が学生だった頃。 その日は曇っていたが、雨はまったく降っていなかった。 故に傘も持っていなかった事を記憶している。 それはそんな日の帰り道のこと。 ふと歩いていると、額に水滴がぽつりぽつりと当たってくる。 「いかん、雨だというのに傘がない」 私は焦った、雨粒はかなり大きく、すぐに大雨になると思ったからだ。 が、数歩歩くと雨が止んだのである。 別にどこかしら屋根の下に入ったわけでもない。 奇妙に思った、もしかして何かしら生物の排泄物かと疑ったが そうでもない様子。 不思議に思い、ふと振り返ってみると一台の車が濡れている。 やはり雨は降ったのか?それともたまたま私の死角で車を洗う人でもいたのか? 何故か引っかかった私は注意してよくそれを見てみた。 そして物凄く奇妙なものを見てしまったのである。 それはその車の上だけに雨が降っているのである。 上から何かしらしているわけではない。 そこにあるのは、薄暗い空だけだ。 もう一度手を車の方に伸ばしてみると、やはり雨が降っている。 確認するが、周りには何もない。 あえてもう一度だけ言おう、その車の上にだけ雨が降っているのである。 周りに人もいないし、誰かしらがいたずらをしているわけでもない。 鳥の排泄物にしては多すぎる。 これが私の奇妙な体験である。 関係ないが、鳥の排泄物といえば 私は背中に直撃したことがある。 本気で泣きそうになった。 これはちっとも奇妙じゃないし、いい思い出でもないなあ。 でも恐怖の大王が相手でだし、ありえる話でもあると思う。
by unnyo8739
| 2004-08-11 16:43
| 日誌叙情駄文
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