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以前にも書いたのだが、私の娘は最近夜泣きをすることはあまりなくなったようなのだけれど、ほぼ毎日のように朝唸っている。 大体早朝5時からずっと唸り続けており、よくもまあそんな体力があるなと感心せざるを得ない。 おかげでその相手をせねばならない嫁は体力がどんどんと削り取られており、いつしか疲労で倒れるのではないかと危惧している。 勿論私もそれなりに相手をしているつもりなのだが、やはり子供と一緒にいる時間の長い嫁の方が消耗は激しいのだ。 そんな嫁に対し、私は自分の出来る限りのフォローをしているつもりなのだが、しかし。 どうしてもあり得ない想像をしてしまうのだ。 ここ最近、子供を虐待する母親の話をニュースなどで見る。 最近では2歳の子供を熱湯につけたとか言う話が大きく取り上げられているか。 この話はその内容を見ているだけで目を背けたくなるような相当な虐待であり、しかもその動機が「面白そうだから」であったりするなど、まさに人の所業とは思えないような非道なモノであった。 子供が言う事を聞かないから苛々してやった、等と供述しているが、詳しく調べればほぼ日常的に虐待が行われていたのではないかと疑われている、と言うモノだ。 全く怒りを感じざるを得ない。 品の無い言葉を用いて表わすのなら、我が子に行った虐待を自らが受けた後死んで詫びろと叫びたくなるほどだ。 私は嫁を深く信頼しているし、娘に対する彼女の視線が決してその様な方向に結びつかない事を確信している。 しかし、私という人間はどうしても不安に陥ってしまうのだ。 そんな人として許されぬような事がこの世に本当に行われていたと言う事実が、私を惑わせてしまう。 これは実に嫁に対して無礼千万な事であり、私は嫁に詫びねばならぬ事柄だろう。 信頼を裏切る事は罪であるのだから。 しかし。 されど。 人の心は分からぬモノ。 そして、人は人が思えるほど理想の形を示す事が出来ぬモノ。 この様な非道を行う事こそ無いと思われど、もしかしたら自らの感情を抑えきる事が出来ず、子供を、心を深く傷つけてしまうのではないかと私は恐れている。 長く時間を共にするが故に、尚更その機会が訪れぬとも限らない。 されど、それは仕方がない事であるかもしれない。 結局人は聖人になる事叶わぬのだ。 私がいくら理想を語ろうと、私も家族や嫁に怒号を発した記憶を持っているし、また私の父母も感情を爆発させた事がある。 子供が大人に成長していく上で、これは避けられぬ事なのかも知れない。 そこから何かを学び取って子供も大人も成長していくのだろうけれど、それは他人から見た理想であって、実際に成長していけるかはまた別の話となってしまうのだ。 私はきっと娘に対して感情的に怒りをぶつける事も出てくるだろうし、また嫁も同じように感情を爆発させる事がいつしかあるのだろう。 分かっていて尚それを抑えられぬ人の性とは何とも哀しいモノだ。 ただ。 唸ろうと泣き叫ぼうと、紛うことなく娘は私の、私達の宝である。 その小さな手で私の指を握ってくる事に感動を覚える。 安らかに眠るその寝顔に思わず綻んでしまう。 余計なところまで世話を焼いてしまいたいという気持ちの芽生えを否定できない。 それ故にか。 己の面白半分に、剥き出しの感情のままに、暴力を与える人間を許す事は出来ない。 今ならモンスターペアレンツと呼ばれる親らの気持ちも分からなくもないように感じる。 まあ分からなくもないけれど、実際にそれを行動に起こしてしまう思考は全く理解できないが。 そんなわけで。 友人らに「親馬鹿」だと言われようなら私は、私はこのように返そうと思っている。 「子供が出来たらお前らも皆親馬鹿になるのだ。ならなかったら自分を戒めろ」 と。 それはそれとして。 会社から帰ってくる時間が子供の寝る時間とかぶっているせいで、子供が私の顔を覚えてくれないのではないかと不安になる。 たまに家にいるおっさんとかそんな風に記憶されるのは哀しい。 はっきりと意思疎通が出来る迄に、きちんと「お父さん」と認識して欲しいモノだ。
by unnyo8739
| 2009-05-20 17:28
| 娘観察日記。
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