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ここ最近弟と二人でラーメンを食べに行く事が多い。 それも毎回決まった所ではなく、なるべく今までに行った事のない店を探し、色々と開拓しているのだが。 流石に毎回ラーメンばかりでは飽きてしまうので、時々他の店にも足を伸ばすのだけれども、やはり統計的にはラーメン屋に行く事が多いように思う。 愛媛の松山市はそれほどラーメン激戦区ではないと思うのだけれども、改めて探してみると結構な数のラーメン屋がある事に気がつく。 それらの店はそれぞれにスープのダシがとんこつだのとりがらだのと様々に種類があり、当然のように店によって様々に味が違う。 そして食後に二人であの店は美味かっただの、それほどでもなかっただのと感想を述べていくのである。 私は元々ラーメンがそれほど好きではなかった。 それは上記のように店によって味が異なり、カレーのように安定した味を求める事が出来なかったからだ。 砕けて言うと、「美味い」と「まずい」の当たり外れが大きすぎる事がラーメン嫌いの主な理由であった。 今はその美味いまずいも楽しんで食えるようになった事から、私も成長したのだなと思う。 まあそんなわけでラーメンは飽食気味だったのだけれども、ある夜いつものように煙草を吸おうとベランダに出た時のこと。 一台の車が道ばたに止まっている。 よくよく目をこらしてみると、それはラーメンの屋台車だった。 と言っても昔ながらのリヤカー屋台ではなくて、ワンボックスみたいな感じの奴だったんだけれど。 その時の私はそれなりの量の酒を飲んでいたせいか、あるいは食後しばらく経っていたせいか、軽く小腹が空いており、その車を見た途端非常にラーメンが食いたくて仕方が無くなってしまった。 というわけで思い立ったら即実行。 早速着替えてラーメンを食べに行こうと思った矢先。 消える屋台。 萎える心。 もうだめぽ。 が、先日ついに止まっている屋台を発見し、即座に着替えて食べに行ってみた。 さらさらと雨の降る午前0時。 風も出てきていてやたら寒かったのだが、差し出されたラーメンが実に暖かい。 実際ラーメンと言うよりは中華そばであり、特にこだわりの味とか調味料とか使ってたわけじゃないんだけれど、寒空の下で立ち食いで熱いラーメンを食うというシチュエーションが妙に自分の心の中にある浪漫的部分をくすぐってしまい、本当にシンプルなラーメンであったにも関わらず、物凄く美味いと感じた。 まあそんだけの話なんだけれども、ここから特に何が言いたいかと言う事はなくて、それでも敢えて言うのならば、やはり食に関しても浪漫は物凄い調味料になるモノだ、的な。 ちなみに。 流石にそれほど腹が減っていたわけでもなく、ただただ浪漫要素が欲しいがために食べに行ったラーメンのせいではないと思うのだが、翌日に胃がもたれて苦しかった。 次からは軽く運動でもしてから食いに行こうか知らん。
by unnyo8739
| 2009-02-16 15:09
| 日誌叙情駄文
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