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夏休みだそうである。 暑い暑いと思っていたら、もうそんな時期なのだと知る。 今思い返せば、学生の頃はよかった、実によかった。 輝かしいあの時代より数年。私も社会人となり、世の中を知った。 社会人に夏休みは存在しない。 というより、存在はするらしいのだが、私の勤めている会社では 存在していないようである。 とりあえずお盆休みがあるものの、カレンダーを見てみると 非常に休みの日数は少ない、土日と被っているのである。 ありえない、絶対ありえない。 周りの友人が「夏休み取った、どっか行ってくる」などとのたもうたに日は 殺意いっぱい夢いっぱいで、永延に眠らせてやろうかとも考える。 しかしそれは犯罪だ、喉まででかかった感情をぐっと押さえ込む。 しかし夏休みに、一体何をするのだろうか? 夏休みの日数を計算しているうちに、そんな疑問に行き着いてしまった。 そういえば夏休みになったところで、普段の休日と何一つ変わらないのでは意味がない。 せっかく夏休みと冠しているのである、夏休みらしい事をするべきではないだろうか。 私はそう考えた。 夏休みらにすることといえばなんだろうか。 問題を解決する為には、疑問を一つ一つ解決していくべきである。 というよりも、疑問そのものを持たなければ、何の進展もないのだ。 私も社会人となって、ある程度自由になるお金はあるだろう。 ここは1つ、パーッと使っていくべきだろうか。 だが私は生来の貧乏性、お金を使うのが苦手なのである。 計画的に自分の為になるもの、という使い方は全く出来ない。 無計画に、その場限りで欲しいものを購入してしまっている。 なんて駄目人間なのだろうか、改めて自分自身にへこむ。 旅行などにはお金を割きたくないと私は感じてしまう。 旅行するよりも、散歩をするべきであると思っているからだ。 詰め込みに詰め込んだ、楽しむ時間などなさそうな旅行パックに金を出すくらいなら、 その辺を散歩して、四季の移り変わりを楽しむほうが余程有意義であると感じる。 早い話、金を使いたくないのだろうと言われれば、否定は出来ないのだが。 実家に帰省するというのはどうだろうか。 しかし、日本の航空会社は海外の2倍の相場だ。 国内旅行よりも、海外旅行の方が安くつくことがあるのはそのためである。 実家に帰るだけで、給料の大半がすっ飛んでいってしまう。 こんなのありえない。 バスなどを使って帰るという手段もあるのだが、あのバスというのはよくない。 私は一度夜行バスで東京→愛媛を移動したことがあるのだが、 結局一睡も出来ず、12時間ひたすらバスの中で退屈にもがくという ある種拷問のような洗礼を受けてしまった。 眠れないのは、トイレの近くに座った為の臭いと 騒ぎ立てる悪魔のお子さまの仕業である。 バスは恐ろしい。 ああ、夏休みを有意義に過ごすのは難しいものだなあ。 ふとため息をつく。 私に夏休みなどないことに気がついたのは、その30秒後であった。
by unnyo8739
| 2004-07-26 14:08
| 日誌叙情駄文
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