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時々思考がループする。 好きな音楽を、一曲だけリピートかけて延々と聞いてみる。 しばらく聞いた後、その音楽を停止させる。 が、脳には音楽が刻まれ、延々とリピート。 流れ続ける音楽、脳汁垂れ流しっぱなしである。 しかも、うっかりサビが目立つ曲だったりすると サビばかりのスパイラル、脳が錆びていきそうなくらい。 そればかりが脳内に浮かびあがり、他のことに気をやれなくなってしまう。 貴方は太陽のコマチ、エーンジェーって聞いたりすると、 もう他に耳に入ってこない、永久にエーンジェー。 ループする原因は、ぼーっとするからだ。 ぼーっとするからループする、そう見て間違いない。 そしてそのうちノリノリループになる。 エーンジェーって感じで。 例え違っていても、後で適当に修正すれば良い。 思考のループは精神に悪いと知っているからだ。 とにかく、ぼーっとするとループすると思うのだ。 これは音楽をぼーっと聴いたことから推測されることである。 何となく耳に入った部分のみが、延々と流れ続けるわけだ。 たいよーのこまち、えーんじぇー。 ある日、というか小学生くらいのときの話である。 私はアリの観察をしていた。 アリ達は、ひたすら餌と巣の往復を繰り返していた。 まったく機械的な生命体であると思う。 虫と言うのは、本能以外に存在しないと聞く。 つまり感情やらなにやらはないのだそうだ。 が、後日アリは墓場を作ると言う話を聞いて、少し驚いた。 とにかく本能というのは、機械以上に単純すぎる。 ひたすらループのような気がしてきた。 アリ達に自我の確立を促す為には、きっと何かしらのハプニングが必要に違いない。 生命はそのハプニングを乗り越えてこそ進化するのだ。 日々同じようなことだけをしていて、進化はありえないのだ。 そう思った私は、アリ達のループを打破するために ヨダレをアリの進路に垂らしてみた。 何匹かのアリが巻き込まれたが、彼らは同じ道をたどるのでなく 新たな道を開拓することに成功した。 私は彼らから、小規模とはいえループの業を断ち切ってやったのだ。 調子にのった私は、その後水攻めや、投石などを試みた。 これはすなわち動物虐待であると思われるが、 子供であるのでそんなことはわからない。 だんだん哀れになってきて、そのうち飴を巣の近くにおいてみた。 予想通り群がるアリ。親切心からその飴を巣のほうに転がしてみた。 巣が完全に飴で埋められてしまった。 まるで神になった気分になったが、その後観察中に余計な事をするなと怒られたのは 私にとって、まったく理解の出来ない出来事であったと記憶している。
by unnyo8739
| 2004-07-01 10:22
| 日誌叙情駄文
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