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世の男性諸君が女子に作ってもらえたら喜ぶ料理の代表として、 「肉じゃが」があげられたのは、もう何十年前の話なのであろうか。 今日日手料理の肉じゃがなんて流行らない。 こんなものがマニュアル化されているとしたら、その製作者は、 まったく新しい世代についていけていないとしか思えない。 どうせなら同じ材料使ってカレーを作れ、カレーを。 安上がりで三日はもつ。 男性諸君が求めているのは、あくまで「手料理」であって、「肉じゃが」ではないのである。 彼らは「作ってくれる」事に、心を動かされるわけで、「料理」に心が動くわけではないのだ。 「手料理って何、何作ればいい訳?」などという女性諸姉は、 上記のそれから、「とりあえず作ってくれるなら何でもいい」という事実を知ればよいと思う。 仮に失敗したとしても、それに文句を言うような男などは別れた方がいい。 私などは料理のスキルがまるでなく、包丁すらまともに扱うことが出来ない。 リンゴの皮をむくなどという、高等技術はまるで持ち合わせていない。 そんなわけで、私はリンゴをむいてくれただけでも感謝感激雨霰である。 こんな安い男を旦那にした嫁は、まったく楽であることこの上ないだろう。 さて。 先ほども述べたが、肉じゃがの材料をそのまま流用すれば、 カレーが作れてしまうわけである。料理を一切することが出来ない私でも、それくらいは分かる。 しらたきだのこんにゃくだの、そういう細かい点もあったりするが、 かまわずカレーにぶち込んでしまえば、それはそれで食べることが出来るに違いない。 せいぜい肉の筋と同じようなものであろう。 料理の難易度としても、肉じゃがよりもカレーの方が容易いように思う。 肉じゃがはわずかの味のズレが、好みのズレやら何やら、細かいズレに響きそうだが、 カレーは誰が作ってもカレーの味がする。はずである。 この点からも、肉じゃがをわざわざ作るメリットは感じられない。 勿論料理一つに対して、いちいち合理性や打算を用いるのは、 ナンセンスであるかもしれないが、往々にして手料理という行為には、 合理性、打算などを含んだ、諸々の思惑があるであろう事は間違いない。 作ってあげているという献身性よりも、作ってやっているという優越の方が、 今という時代には当てはまるのではないだろうか。 男は百年前から男でしかないが、女は百年のうちに在り方を変えてきているのである。 男子諸君らは、これくらいの心情の変化を想定していなければならないだろう。 まあ、それはそれとする。 私も好き勝手適当に書いた阿呆文章で、これ以上女性諸姉を敵に回したくない。 とりあえず、私が何を言いたいかというと。 カレーカレーと言ってきたが、 よく考えたらそのままシチューにも代用できる事に気がついた。 むしろ米をたかなくていい分、こちらの方が楽かもしれない。 寒い冬の季節などは、「あったかいシチューが待っている」という、 どこかのCMのイメージから、尚更喜ばれるような気もするし。 ということではなくて。 とにかく作ってくれさえすれば、何も文句はないということなのである。 作ってくれさえすれば。うん。
by unnyo8739
| 2007-04-25 11:20
| 日誌叙情駄文
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Comments(3)
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