|
酒に酔うと、私は自分語りを始める嫌な人間であることを確認した。 そんな私であるが、さらに恥ずかしいことにこの語りは続いていたのだ。 よくもまあそこまで自分の都合のいいように物事を考えられるのか。 よく言えばポジティブ、悪く言えば自分勝手で自己中心的。 ここまで来ると逆に清々しい。最早笑うしかない。 以後先の会話の続きである。 「私が思うに、他人と付き合う上でこのように思う。 他人を理解する必要はない、理解出来るならすれば良いが それは絶対的な理解ではありえないことも知らなければならない。 理解する必要こそないが、妥協する必要はありえる。 互いが一方的であっては、結論に結びつかない。 しかし、理解や妥協のみで進展はありえない。」 つまり自分自身が最高であるから、ついてこれない人間など 知ったこっちゃないということなのだろうか。 言っていることは流石に私自身のことであるから 自分自身ならば理解も出来よう物だが、 これは人に話すべきことではないのではないか。 何といっても自分の友人や、職場での人たちに 大変失礼な言い草であるからだ。 「競争しないと進歩しないし、 他人は自分以上に自分を理解できないだろう。 そもそも他者に「君はこんな人間である」、と言われれば 大変腹立たしい」 やっぱり自分最高論である。 自分自身をここまで最高と思えるのは、ある種おめでたい。 言っていることは確かにそうかもしれないが、 自分の力を知らない阿呆が、もっと高いレベルの人間に 注意を促されても、まったく聞く耳を持たないといっているようにも聞こえる。 きっとそういう風に突っ込んでも、 私はそれに対応した新たな屁理屈を生み出すに違いない。 例えば、自分が認める人からなら、 自分がこんな人間であるといわれて納得できるとか。 結局それらに通じる一貫したものは、 自分に都合のいい世の中を生きていけという事にしか聞こえない。 「私は、全ては多様の下に成り立っており その根源もまた、多様であると考える。 そもそもそうでないと、面白味がない。」 最早何を言っているのかわからない。 何を考えてそんな発言をしたのであろうか。 「と、ここまで言ったが、ちっとも面白くないことに苛立ちを覚えた。 そもそも私自身の根源にある思考なんざ、人に語ったところで無意味だ。 他者から見て、有益であると言われたところで、 所詮は自己顕示欲の現れである。 誰しもの根底にある定義を偉そうに語っても、多様なそれを語りきれるわけがない」 話に飽きたのだろうか。 ここまできて、やっぱり偉そうな私。 本当に何様のつもりなのであろうか。 小難しい事を言っているように聞こえるが、 本質は私様サイキョーとしか言っていないのが これに関しての事実そのものである。 もっと成長しろよ、私。
by unnyo8739
| 2004-06-09 15:22
| 電波優毒詩
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||