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友人Yと飲みに行ってきた。 今現在Yは仕事が忙しい。故に会う機会も少なくなっていた。 以前はしょっちゅう顔を合わせていたのに。 大抵サシで飲むことが多いのだが、今回嫁を同伴した。 Yは美容師(なり立て見習)であり、嫁はそのお客さんなのだ。 その日は朝から雨だった。 ネットで天気図を見ると、台風が接近していた。 幸いにして勢力は弱い台風だったが、雨は外出を億劫にする。 しかし待ち合わせの時間には、既に雨は上がっていた。 日頃の行いがモノを言った瞬間である。 10分ほど前に現地へ到着。 Yは事前に若干遅れると連絡をしてきていたが、 嫁は時間ぎりぎりになって現れた。むしろ若干遅れていた。 人を待たせるなんてふてえ野郎だ。と思ったが、 別の某友人に言わせれば、「あんたも待たせすぎ」という事なので 黙っておく事にした。 夫婦を漢字一文字で示すならばどんな字かというアンケートがあり、 その結果「忍」という字が、トップだったという話を思い出した。 どうやら夫婦生活を長く続けるのならば、忍者になるべきらしい。 手裏剣を買うべきなのか。 Yは携帯を買い換えていたので遅れたらしい。 店に入ってからも新調したての携帯を、 自分好みの設定にしようといじっていた。 私は目の前で携帯をいじられようが、何をしてようが平気なタイプだ。 何故ならば私本人もそれを行うことがあるからだ。 さらには本を読んだり、ゲームをしたりする事すらある。 最強なのは目の前にして寝る事だ。 ごめん、嘘。 私は食事と団らんを分けて考えるタイプだ。 団らんであれば、料理はゆっくり楽しむ。 しかし「食事」の場合は逆だ。栄養補給として割り切っている。 無駄に時間をかけないし、味も何もなく適当に平らげる。 それでも素が早食いらしく、嫁との食事であってもさらりと平らげてしまうのだが。 私はこのように自分の中でラインを引いている部分が何箇所かある。 人間関係も仕事とプライベートは完全に別物。混同しない。 仕事の話を団らんの時にされてもちっとも面白くないぜ。 絶対に自分の仕事の話はしない。話せる事もないから。 などと思っているくせに、大抵相手の仕事の話はする。 「仕事どうなのよー」 自分とは別口だからいいのだ。 しばらく飲んでいたら、Yの携帯が鳴った。 「あのさ、小学校のときの同級生呼んでもいい?」 即答でオッケイの返事を出す。食事は皆で楽しむ方がいい。 というわけでやってきたY子ちゃん(仮名)は、 漫画家志望の女の子だった。今日も原稿を持ってきているらしく、 全員で拝見させてもらったわけだが。 私は非常に鳥目で、照明が暗めだったその店では、 字を読むことが非常に難儀する。 メニューに書かれている文字は、はっきりとした印刷だが、 生原稿で書かれている台詞部分は鉛筆書きなのだ。 背景と台詞が被る部分など、本当に目を凝らさなければ読めなかった。 暗いところは見えないから苦手だ。 しかし実は光も苦手だったりする。 右の眼は特に光に弱いらしく、天気のいい昼下がりなどは、 右眼を閉じたまま歩いている事など多々だ。 Y子ちゃんは私の大好きな作家である、 「東野圭吾」のファンであったため意気投合。 いまや嫁も東野ファンである。三人で会話が盛り上がる。 延々小説話をしていたら、Yを放置していた事に気がつく。 まあいっか。 そんなこんなで面白かった。 Y子ちゃん、また三人で一緒にご飯を食べに行こう。
by unnyo8739
| 2006-08-09 16:07
| 日誌叙情駄文
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Comments(1)
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