|
『第7回TBボケお題発表』 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 【トラバでボケましょう2006 第7回お題】 『 あなたのお家の、自慢のメイド(執事)って? 』 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 物凄くどうでもいいんだけれど、丁度趣味で書いてる「だけ」の小説に、 メイドを出してるなあと思った。この際だからそれを使うかと思ったが、 完結していない話であるし、長い事この上ないので止めておいた。 きっと英断であると思う。 ---------------ココから------------------ ドアを開けるといつものように彼女が僕を待っていた。 行儀よく一礼すると、いつもとまったく同じ台詞で僕を迎える。 「お帰りなさいませ、ご主人様」 「ん」 玄関にて靴を脱ぐ。脱いだ靴はいつもの場所へ、揃えて置いた。 そして次に上着を脱いで、ハンガーにかける。 背後から声がする。 「お食事に致しますか?」 「ん」 そして僕はキッチンへと向かった。 冷蔵庫の中を開けてみる。そういえば先日友人らと食事をした際、 中身を使い切ってしまったのだっけ。 仕方なく棚の隅にあったインスタントラーメンを食べる事にした。 「ただいま準備を」 「ん」 どうやらお湯はまだ沸いていないようだ。 この星は豊かだ。文化水準も高い。 だが何よりも、この国の科学は途方もなく進んでいるのだ。 その結果、人に代わり労働を行う機械が生まれたのはまさに必然であった。 僕は蛇口をひねり、ポットに水を注いだ。彼女がぽんとそのスイッチを入れる。 十分もすればお湯がわくだろう。ポットを眺めながら、ポケットを探ってみる。 「ご主人様、こちらに」 「ん?」 差し出されたのは僕の煙草である。 「気が利くな」 「ありがとうございます」 僕はそれを受け取ると、再びポケットの中を探ろうとした。 「ご用意してございます」 「ん」 差し出されたライターで煙草に火をつける。ふうと紫煙を吐く。 僅か十分も、沈黙の中ではとても長く感じる。 僕は何となく彼女に話しかけてみた。 「霊はいると思うかい?」 「いえ、私には分かりかねます、何故そのようなお話を?」 「さあ。優れた君たちなら、もしかしたら見えてるんじゃないかと思って」 「ご冗談を。しかしあの機械の人形達なら、見えているのかもしれませんね」 「馬鹿な、そんなものがいるのなら、彼らだって言うだろう」 「でも彼らには、霊と言う概念を理解できるとは思えません」 「そんなものを教え込む技術者がいるとも思えないしな」 「まさに」 そうして僕たちはくつくつと笑った。 「……私がこのような身体でなければ、もっとご主人様に尽くせるのですが」 唐突に。彼女が呟いた。 「何を言うんだ、急に」 「私の、この身体では、ご主人様の上着をかけることも、お食事を作ることも出来ません。 私はもっとあなたに尽くしたいと思うのに」 「その気持ちだけで十分だよ」 「でもっ」 そう叫ぶと彼女は僕に圧し掛かってきた。 がしゃんがらがら。背中で何かが崩れる音がする。 でも彼女はかまわず僕の瞳を覗き込むと、 「わん」 彼女ははっとした顔をして、僕から顔を背けた。 どうやら発声装置が外れてしまったようだ。 逃げる彼女を捕まえて、発声装置を付け直してやると、彼女は震える声で言った。 「私が犬だから……犬じゃなかったら……」 「いいんだよ」 その夜、僕は久しぶりに彼女と一緒にベッドで眠った。 その日の夢が何であったかは覚えていない。 ■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■ 【ルール】 お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。 審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。 チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、 同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。 企画終了条件は 全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。 参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。 企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ギリギリ間に合ったかなあ。
by unnyo8739
| 2006-07-03 19:43
| 僕俺私小話
|
Comments(16)
Commented
by
Dの人
at 2006-07-04 00:32
x
んで、戻ってきてこっちを未にきたらこれだよ。
余韻も糞もねえええええええええええええええ でも、お前らしいのでよし。
0
Commented
by
unnyo8739 at 2006-07-04 01:06
急いで書いたから、文章ちょっと変だなあ。
Commented
by
MemenDers at 2006-07-04 14:12
発声装置は進化したバウリンガルなのでしょうか?
(^^w
Commented
by
satsuki69129 at 2006-07-04 14:53
映像でもマンガでも駄目。
文字でなきゃ表現でいないストーリーが、ちょっと星新一ちっくで好き。
Commented
by
ormoa at 2006-07-04 17:00
この装置欲しい!!
でも、実際思ったことを言われたらツライ思いをする気がします(笑)
Commented
by
unnyo8739 at 2006-07-04 19:39
Commented
by
tana_suna at 2006-07-05 01:07
ポットがロボットなのかと思ってましたが、犬ですね。
これいいなぁ。おしゃべりしながら散歩したいです^^
Commented
by
ho_neko at 2006-07-05 09:48
犬はかわいいですよね^^ 忠実で。
確かに言葉を話せたらこんな風に… なるかな?
Commented
by
unnyo8739 at 2006-07-05 10:39
Commented
by
naritto at 2006-07-07 22:46
ごめんなさい、ダブりましたm(_'_)m
Commented
by
unnyo8739 at 2006-07-10 09:29
Commented
by
nako1111 at 2006-07-15 22:07
Commented
by
unnyo8739 at 2006-07-18 10:59
>nako1111さん
私が犬を嫌いではなく、犬が私を嫌ってるのです。
|
ファン申請 |
||