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前日に「カステラが食いてえなあ」などと言ってみたら、 翌日「カステラ買ったよー、文明堂の」と、嫁からメールが来た。 じゃあ今日は早く帰ってカステラでもつつこう、と思っていた矢先、メールが一本飛び込んできた。 「家?」 洒落や冗談ではなく、本当にこの二文字だけが送られてきた。 送り主は友人Y。なかなかたいしたメールを送ってくるものだ。 私もメール不精だが、なかなかここまで飛びぬけたものは……。 と思ったが、「暇?」さらには「飯」だけで送った事実を思い出した。 これでは人の事など言えようはずもない。あっはっは。 要は通じればいいのだ、通じれば。 その後数度メールにてやり取り。そのままYと食事をする事になった。 待ち合わせの場所を設定して、携帯をしまう。 丁度発車の電車があったので、思ったよりも早く待ち合わせ場所に到着した。 ここ数度の友人との食事に、毎回遅刻していた私からは考えられないほどいい時間。 そんな時間だから、見回してみても友人の姿はない。 少し待つか、と思った矢先。 「よっ」 正面から声をかけられた。 しかし、そのあまりの変貌振りに、一瞬、いや、数秒間も誰だかわからなかった。 長めだった髪は短く刈られ、色も黒から変わっている。 よく見れば、本人であると確認できるのだが、激しい違和感に思わず飛んでしまった。 程なく店に入り、適当に注文をする。 ビールが来て、早速乾杯、と思ったのだが。 何か携帯を必死にいじくる友人。その顔は重い。 Y「いや、(彼が想いを寄せる女の子名、仮名Bとする)がさ、この前誕生日でさ」 私「うん」 Y「本当は今日渡すつもりだったんだけど、体よくかわされてる感じなんだよね」 私「ほう」 Y「まあ元々ダメだろうとは思うんだけどね」 間。 Y「勝負出るわ」 そしてメールを書き始める友人Y。 その文章を見たわけではないのだが、私に送りつけたメールよりも確実に長い。 Y「えーい、もう送信! 後はシラネ!」 なかなかいいタイミングに食事に誘ってきたなあ、友人Y。 面白いモノが見れたなあ、と喜んでいたのも束の間。 Yの携帯が鳴り響く。 Y「……これから会いたい、だって」 私「うほ」 何この展開。いいタイミングって言うか、これってライブ? ライブって奴? 私歴史の瞬間に立ち会ってるワケ? ということで、彼は私を残し、思いを寄せるBの元へと走っていった。 Y「必ず帰ってくるから、待ってて」 と言葉を残して。コレなんて「走れメロス」? どうやらBとの待ち合わせ場所に着いたらしく、激しく動揺を示すメールが何通かきた。 が、しばらくして、そのメールも止まってしまう。きっとBが来たのだろう。 しばらくの間の後、Yからメール。 「玉砕wwwwwwwwwwwwwww」 乙! その後微妙に慰めながら、楽しく食事をしたとさ。
by unnyo8739
| 2006-05-17 12:01
| 日誌叙情駄文
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