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心理、などと書いたけれど、私は学者でも何でも無く、むしろ知識も教養も非常に微妙なラインの人である。 なのでこれは、「心理」とは名ばかりであり、とりあえず私が思ったことを羅列するだけの話である。 先日たまたま異世界行って無双する系の漫画をチラ読みしたのだけれども。 何とも言えず主人公たちが想像以上に無双していて、「これが噂の異世界モノですか」と感心した。 で、それを見て、瞬間的に思ったのが「この根源は時代劇であるな」ということだ。 水戸黄門や暴れん坊将軍よろしく、強いものが正義を掲げて権力や武力で無双する。 そう書くと「なんか違う」と我ながら思うが、でも実際はそういうものであるよね。 この手の作品を書く人が、果たして時代劇の、いや、所謂勧善懲悪を前提に考え、作品を作っているのかどうかは知らないけれど、読み手としては、どこかで勧善懲悪時代劇の片鱗を感じているのではなかろうかと思う。 いや、知らんけど。 この手の評価的な文章を書くと、自分でも「いや、それは違うんじゃね?」などと、微妙に的が外れていく感覚に陥るのは何故なんだろう。 やはり私の書き手としての力量の問題だろうか。 別に書き手って言うほど大したものでもないんだけど。 まあ、そんなこんなで強いものが力を奮って大活躍~という無双状態。 ゲームにも三国だったり戦国だったり、あるいは宇宙世紀だったりと、色々無双物がある。 が、これら無双は、同じ無双の名を持っていても、全く別の無双である。 ゲームにおける無双とは、バッタバッタと大量の敵をなぎ倒してく、脳筋無双のことである。 で。 先の時代劇無双系は私かなり好きなんだけど。 多分今ある異世界無双モノ読んでも楽しめると思うんだけど、後者の脳筋無双ってあんまり好きじゃない。 一応やってることは無双かもしれないけど、何か違うんだよね。 やはり裏にある勧善懲悪的な概念が存在しないからなんだろうか。 無双に至るまでの、納得行く説明が欲しいのかもしれない。 いや、単純に「無双できない系ゲーム」が好きだから~というのも理由かも知れないが。 ダクソみたいな。 で。 今回の話で一体私が何を言いたいかというと。 無双が流行るということは、やっぱり皆読み手としては、こう陰鬱な気分を抱えている人が多いんだろうか。 正義が勝つ、を見て、スカッとしたいところでもあるんだろうか。 無双する主人公をして、冴えない自分の奥面にある変身願望のようなものを満足させたいのだろうか。 などといったことではなく。 単純に、頭空っぽで見ても面白く作ってあるから、主人公無双は楽しいのだと言うことかと思った。 強大な敵に苦戦するお話よりも、強大な敵をも凌駕する主人公のお話のほうが、今の時代はウケるのかもしれぬ。 じゃあ、そういう時代に敢えて主人公成長熱血スポ根モノとかやったらどうなるなろう。 やっぱりウケないのかしらん。 漫画にしても小説にしても、時代の流れに乗らなければならない職業の人は大変だなあと思った。 あるいは時代の流れを起こす人、というべきかもしれないが。 よくよく考えたら、凄いことやってるんだなあ。
by unnyo8739
| 2017-06-14 13:00
| 日誌叙情駄文
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