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彼は言った。 この世界において、人間は一人では生きていけないと言う。 確かに、今唐突に一人で無人島サバイバルをやれと言われても、 なかなか生き残ることは難しいだろう。 文明から孤立して生きていくことは難しいのだ。 しかし、文明に接しても、 人間には接しない生き方を選んだ人間もいるのだ。 一人では生きていけない人と、 一人じゃないと生きていけない人の二種類が、 今この世にはあるのだと知る。 その後者の人を指して、 「寂しいでしょ、辛いでしょ」 なんて、お優しい声をかけてくれる、素晴らしき人々がいるが、 それは貴方の脳内で、そう思ってるだけに過ぎない。 俺たちの一体何が分かると言うのか。 ままごとや馴れ合いがやりたければ、自分達だけでやってくれ。 俺に触れるな、俺に言葉をかけるな、俺を巻き込むな。 俺はこの世界の何処にもいないんだ。 俺に関わってしまったら、俺は世界に干渉してしまうだろう。 だから、俺を一人にしてくれ。 風は変わらず吹き抜ける。
by unnyo8739
| 2005-09-12 12:49
| 電波優毒詩
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