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ハウルの動く城を見てきた。 途中色々とハプニングもあったが、無事城を観ることが出来た。 ジブリ作品の新作が出るたびに、日テレで特番が組まれていたが 今回はそんなものも見ることなく、一体全体どのようなストーリーか分からぬまま 映画館に突入したのである。 「ハウルの動く城」はとても面白かった。 しかし、これきっと、途中のエピソードをかなりカットしているのだと思う。 原作を読んだ事はないが、まず確実にカットしていると予想できる。 ハウルさんの性格も、「わがままで~」などと劇中で言われているが あまりそれを思わせるようなエピソードはなかった。 他にも細かく気になった点はあったが、 私はあまり映画を考えて見る方ではないので、それまた別の話としよう。 私は、宮崎駿の作品を、映画館で見たのは 「もののけ姫」が最初であった。 以降次作の「千と千尋の神隠し」も映画館で観たし 今回の「ハウル~」も映画館で見たことになる。 実はこれら、宮崎駿の映画を観に行ったとき、 私には共通の現象が起きているのだ。 それは「急な腹痛」である。 それまで何の問題もなく、元気そのものであったにも拘らず これらの映画を観始めようとしたとき、あるいは観ているときに 急にそれは訪れるのだ。 よくよく考えてみれば、自宅テレビにてそれらを見ているときも、 同じように腹痛に襲われているような気がしてならない。 まさか、そんな事実があるはずもないと思うのだが、 それにしてはその腹痛の記憶があまりにも多すぎるのだ。 これは罠か、呪いか、陰謀か。 あまりにショックな出来事であったので、よく覚えているのだが、 もののけ姫のときなどは、全くもって酷い状況だった。 その日、私は特に悪いものを食った記憶もないし、 裸で寝るなどの、奇天烈な行動をした覚えもない。 問題なく席に座り、スクリーンに映し出されるその映画にのめりこんでいたその時。 それはまるで、日が沈んでいくように、ゆっくりと そして確実に私の背中に、いや、腹に迫ってきたのである。 それは上映より1時間弱ほどの時間がたったときであったと思う。 映画もクライマックスに近づいており、皆スクリーンに釘付けであっただろう。 だが、それは私に訪れた。 まさに急降下という奴である、じわじわと歩み寄ってくるのではなく、一気に急降下だ。 映画を観て手に汗握る、から、違う汗で手に汗~である。 ここで席を立ってしまえば、完全に映画のクライマックスを見逃すことになってしまう。 しかし私の腹は、まるで嘲笑うかのように痛みのビートを刻むのだ。 いや、腹というよりも、一気にケツに襲い掛かってきたというべきか。 通常のそれは、腹にその感覚を覚える。 しかし急降下の場合は、一気にケツに来るのだ。 全く持って由々しき自体である。 映画は後30分ほどだろう、ここは1つ意地でも耐えてやろう。 それが来て、5分ほどはそう思っていた。 だが、それはあまりに長い30分であることに気がつくのに、 さほど時間はかからなかった。 流れ落ちる脂汗は、映画館内が暑いからではないだろう。 結局私はそれに耐えることが出来ず、緊迫した館内を後にしたのであった。 そして「千と千尋~」。これもある種悲惨であったと思う。 映画自体は問題なく楽しめた。しかし帰宅してからがひどかった。 待ってましたといわんばかりに訪れた、その痛みは あっという間に私を侵食し、再びその嫌な汗を浴びせてきたのだ。 映画の後の食事に問題があったのだろうか、 それとも映画館内で食っていたポップコーンが問題なのだろうか。 そして先の話の腹痛がある。 私は思った。これはきっと宮崎駿の呪いなのだと。 もし、彼の次回作を観に行ったとき、同じ現象にさいなまれたのなら、 それはまさに確実な呪いといわずして、なんといえばいいのだ。 これは宮崎駿と私の、形無き闘争なのだ。 観れるものなら観てみやがれという、彼の挑戦なのだ。 きっとそうだ、きっとそうに違いない。 早くも彼の次回作が楽しみになってきた。 次はラッパのマークを武器に戦いに挑みたいと思う。
by unnyo8739
| 2004-12-01 15:58
| 日誌叙情駄文
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Comments(2)
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